しあわせを探すあなたへ
こんにちは、じょーじです。
ここ一週間程、バンクーバーでは雨の日が続いております。
こういう時は、読書か映画を観てのんびり過ごしたいですね。
僕たち夫婦には、世界一周の旅に出る前にどうしても観ておきたい映画がありました。
その映画とは、
『happy – しあわせを探すあなたへ』
嫁の職場のオーナーさんが薦めてくれたこの映画を以前から探していましたが、、、
ネットで検索しても見つからない(予告編は、You Tubeで見れます)。
DVDも見つからない。
唯一、バンクーバーの図書館で発見して、予約をしているけど、他にも予約をしている人が多すぎて、もうすでに何ヶ月も待っている状態。(´Д⊂グスン
「もうこの映画には、巡りあえないんだろうなぁ。」と諦めかけていたそんな時、、、
同じアパートに住むキースというおじいちゃんと美術館に行くことに。
だけど、その日は入場料が高すぎて、結局美術館には入らずに、カフェでのんびりお喋り。
その時の会話の中で、キースがこの映画を観たという話題に。
そして、自分たちがずーっと観たかったということを知ると、
「家に来て観たら良いよ。」
と、まさかのタイミングで誘って頂きました!
カナダを離れる前に観れると思ってなかったから、びっくり。(゚Д゚;)
そして、待ちに待った「スナックパーティー」と称した映画鑑賞の日。
仕事を終え、ミニドーナッツとスナック菓子を買い、帰宅。
準備をしてから、キースの部屋に。
キースの奥さんのステファニーが温かいハグで出迎えてくれます。
二人とも、すごく雰囲気が柔らかく、一緒にいてすごいリラックスできるし、肩の力を抜いて英語を話せる数少ないお友達。
自分たちと英語で会話している時も、伝わりやすいように言葉を選んでくれるナチュラルな思いやり。
そして、二人を見ていて微笑ましくなる程にお互いを尊重し合っているのが伝わってくる素敵なご夫婦です。
二人に会う度に、「こんな歳の取り方ができれば、いいなぁ。」と感じます。
自分たちの他にも、キース達が誘っていたご近所さん達も集合。
同じアパートに住むフィリピン人の双子の兄妹。
大学生くらいの年齢かな。
そして、ボスニア出身の女性。
なんだか先生みたいな雰囲気を持ってる彼女。
国籍も年齢も生まれも育ちも違う7人での上映会は、始まります。
監督のロコ・ベリッチ氏は、日本人のプロデューサーと共に世界5大陸16ヶ国を巡る4年間のロケを敢行して、この映画を作り上げたそうです。
作中には、いろんな場所が。
ルイジアナ州の湿地帯、ナミビアのカラハリ砂漠、ブラジルのサーフィン村、ブータンの山麓、東京新橋のサラリーマン街。
そして、沖縄の大宜味村も。
予(あらかじ)め、みんなに自分の出身が沖縄だと伝えていたので、沖縄の映像が画面に出てきた瞬間に、みんなから歓声や拍手が。笑
海外の人と一緒に映画を観る時のこういった雰囲気が好きです。
カナダの映画館に行くと、観客が、ちょっとしたことでも大声で笑ったり、「おぉー!」と、感嘆の声をあげたりします。
館内が映画を楽しむ雰囲気で満たされているような感じ。
話を映画の内容に戻して、、
大宜味村は、ロケ時には、100歳以上の方が世界一多い村だったそうです。(゚Д゚;)
沖縄の高齢者は、確かに元気なイメージがあります。
そして、独特な強さを持っている感じも。
おそらく、日本で唯一の地上戦を体験し、終戦後もアメリカ統治の過酷な状況を生き抜いてきたからこその強さだと思います。
だからこそか、おじぃ、おばぁの言う
「なんくるないさぁ」(沖縄の方言で「なんとかなるさ」という意味)には、重みがあるし、たとえ根拠が無くても納得させられる力が感じられます。
あとは、笑顔がものすごく素敵で可愛らしい。
周りの人を幸せにさせてくれます。
作中で、沖縄のおじぃ、おばぁの対照的なイメージで、東京の人々がクローズアップされていました。
疲れた顔で電車を待つ人、つり革を持ったまま居眠りする人、ぎゅうぎゅうになった電車にどうにか乗り込もうとする人。(*´Д`)
当の本人たちには、当たり前のことで気づいてないかもしれませんが、外国人が見たら異様な光景に映ると思います。
自分も最長で14,5時間働いていた時期がありました。
しかも、ここバンクーバーで。
日本人は、海外にいても働き方を変えられない性分なのでしょうか。
やっぱり、自身も働いている時には、自分が働き過ぎだということに関してさほど関心がありませんでした。
「慣れ」というのは、怖ろしいですね。
周りの友人からは、会う度にいつも「顔、疲れてるね」「ちゃんと睡眠や食事は取ってるの?」など、言われてました。
カナディアンには、「信じられない、どうしてそんなに働くの?何のために?」と。
あくまでも個人的な意見ですが、、
働き過ぎるということが、悪いことだとは思いません。
家族の為、生活の為、自身の夢の為、いろいろと働く理由はあると思います。
ですが、己の身を削ってまで働く理由がそこにあるのか、一度、客観的になって自分の状況を見つめ直す機会が、現代の日本人には必要なのではないでしょうか。
自分にとって何が一番「大切」なのか。
過去50年間で、アメリカ経済は飛躍的に伸び、平均的なアメリカ人の収入は倍増したらしいです。
ですが、ある時から幸福度は止まってしまったと。
いくらお金持ちになったとしても、幸せはさほど増えないことがわかったそうです。
自分たちも同棲していますが、二人とも働いていると、顔を合わせずに会話がない日々が続いていたりしました。
夫婦ではなく、ルームメイトみたいな。
ただスペース(部屋)を共有しているだけ。
二人で一緒に過ごす時間、空間、互いを思いやる気持ちを「もっと大切にしたい」という思いが、退職して、住み慣れた土地を離れ、世界一周の旅を決意したきっかけの一つでもあります。
二人にとっての「しあわせ」とは何か。
周りが「しあわせ」になる為に、二人に何ができるのか。
どのように充実感・満足感を得て、なおかつ健康で「しあわせ」な生活を手に入れることができるか。
常に模索(もさく)ながら、歩んでいきたいと思います。
今回、この機会を与えてくれたキース、ステファニーにも感謝してます。
鑑賞後、みんなで映画について意見や感想を話し合いました。
各々のバックグラウンドの話なども。
年齢も生まれも育ちも違う人たちと一つの作品を通して意見を述べ合う。
貴重で素敵な時間。
一つ欲を言えば、やっぱり英語ですね。
自分の伝えたいことをきちんと伝える英語力。
プラス。
旅に出る前に、ちゃんと自分の生まれ育った土地についての知識も。
もっと、日本の良さ、沖縄の良さを海外の人に知ってもらいたいから。
母国のことについて、質問されているのに、「ごめんね、あまりよく知らないんだ。」だと、なんだか寂しいですもんね、お互いに。
なんだかんだ綴ってきましたが、この映画、超オススメです。(`・ω・´)b
できれば、大切な人と一緒に観て欲しいです。
みんなが幸せになれますように。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございましたっ!
カナダのことに限らず、気になったことや質問・ブログの感想等ありましたら、お気軽にコメントしてくださいね♪♪
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